2021年 腰痛症例②

60代女性。
昨年の年末から腰の痛みがひどくなってきた。過去に坐骨神経痛の経験もある。現在は手をたくさん使う立ち仕事を行っている。身体の重心が左右で5kg程の差がある。
過去には踵の高い靴で長時間の立ち仕事を10年近くしていた。

施術箇所は足まわりが非常に多い。その後何度か来院していただいた所、だんだんと手や手指、腕の方も対象部位が多く出てきた。腰(腰椎)や骨盤は一度も触っていない。
腰の調子は良くなってきて、ご本人曰く良好との事。身体の重心は、初回は完全に戻らなかったが、その後はピタリと揃ってきた。

この方の特筆すべき所で特に重要なのは足関節の施術かと思う。昔の事ではあるが踵の高い靴での仕事が相当足から腰へ負担が出ている。やはり本来足関節の構造は踵の高い靴を履いた時に耐えられるものではない。ここでよく話に出る(聞かれる)事は、「1cm~2cm位の高さなら大丈夫でしょ?」と疑問に思う方が多い。答えはNO’である。踵が少しでも高い靴を長時間、長年にわたり履いているとやはり足関節は壊れていく。
しかし女性はどうしても履かないといけないケースもあると思う。仕事の制服、冠婚葬祭、プライベートの服装に合わせる為など。どうしても履かないといけないときは仕方がない。しかし身体に不調が起きない様にするにはやはり予防をしながら踵の高い靴を履く事をお勧めする。